こんにちは、ミラノです。
物事を分析的に見るのは昔からクセなのですが、理屈で述べる事が出来ないものに対してはめちゃくちゃ感情的になってしまう悪癖があります。
感情と理性、どちらも疎かにできないものです。どちらも適度に扱えるようにしなきゃ。
さて、今回の報告です。
🥊マニー・パッキャオ※訂正済み
・タイプ:B2
・利き足:左
僕はA1と考えていたけど、とある書籍ではA2と書かれているらしい。
でも今改めて見てみると、これはB2だ。みぞおちを曲げることでリズムを作り、肘と一緒に体幹を振る。A1なら膝の真上に肘が来ることが多い。
フットワークは自然と弧を描く感じで、これはいかにもクロスタイプらしい。攻撃では、腕と体幹を鞭のようにしならせて右フックを放つ。左股関節ごと押し込むような左アッパーで相手の身体を起こし、対角線上へ向かって左ストレートを打ち抜く。
B2利き足左で異様なほど強い選手って結構いる気がする。でもその前に、パッキャオを鍛えた名トレーナー、フレディ・ローチの現役時代の映像も見てみよう。
🥊フレディ・ローチ
・タイプ:B2
・利き足:左
パッキャオと同じB2利き足左だと思う。彼の構えはメキシコの優秀な選手に多いやつ。
若干顎が前に出て、左足がつっかえ棒になったような構え。
選手としては大成しなかったローチだが、トレーナーとしては多くの名誉を得てきた。
彼がパッキャオと初めて出会った時、軽くミット打ちしただけで意気投合したというのをドキュメンタリーで見た。さぞかし「こいつ、俺のやりたい動きを悉くやってくる」と感動したのではないだろうか。
それも4スタンス理論的に、そして利き足的に彼らが同じであるとすれば、合点がいくことだ。
🥊エドウィン・バレロ
・タイプ:B2
・利き足:左
鬼神の如き強さで2階級制覇を果たしたのち、自らの手で人生を破滅させた男。
左足に体重を残したまま、凄まじい左右スイングを悉く的中させてくる。
そして世界王者になってからはスピードが増し、カウンターも取れるようになった。
右フックが空振りしてもそこから左肩-右股関節にかけて体幹を圧縮させ、飛び越えるように左ストレートを狙い打ちする。こういうところはパッキャオと似てるかも。あとディフェンスがフットワーク主体であまり頭部を派手に動かさないところとか。
🥊ヴァシリー・ロマチェンコ
・タイプ:B2
・利き足:左
パッキャオやバレロとは少しファイトスタイルが違うけど、ロマチェンコもB2利き足左。
距離を詰めたら最後ねばりつくように密着し、その状態から自在に左右を当てる。
サウスポーの利点を活かした回り込み、そして対角に向かってパンチを放つクロスタイプの特性を活かし、ゼロ距離の状態からクリーンヒットを集める技術は、間違いなくプロボクシングに新しい風を吹かせた。
重心が右足に結構寄っているのか、右脚のバネを積極的に活かす印象。それでいて利き足が左だから、結果的に優れたバランスを形成しているのかも。
🥊ゲーリー・ラッセル・ジュニア
・タイプ:B2
・利き足:左
ロマチェンコが世界王座を初めて獲得した時の相手がゲーリー・ラッセル・ジュニア。
高速連打とKOパンチの右フックが特徴的な選手だよね。
この映像におけるKOパンチとなった右フック、股関節で押し込んでるようには見えないけど、これは左肩から右股関節にかけて既に体幹圧縮が起きていて、そこから戻る動作を活かして拳にパワーを伝えてるからだと思う。
フェザー級としては小柄な選手だからか、一気に踏み込んでドーンではなくジリジリとサークリングしながら攻撃の機会をうかがうスタイル。
同じタイプでも結構戦い方は変わるものだなぁとしみじみ。
🥊ゲーリ・アントワン・ラッセル
・タイプ:B2
・利き足:左
結構長い間分析に苦しめられたのがこのゲーリ・アントワン・ラッセル。
ただ1タイプにしては背筋がスラッとしていること、A1と考えるには腋が開いた構え、A2と考えるには距離の詰め方が真っ直ぐじゃない。
結局、長男のゲーリー・アレン・ラッセル(要はラッセルジュニア)と同じB2と考えるのが自然ではないだろうか。かなり重心が前にあるので、結構つんのめってる印象。
🥊ジャーモル・チャーロ
・タイプ:A2
・利き足:左
🥊ジャーメル・チャーロ
・タイプ:A2
・利き足:左
兄弟ボクサーと言えば、チャーロ兄弟。
一卵性双生児なだけあって、二人ともしっかり同じタイプ、利き足。戦い方は結構違うけど。
ジャーモルは重心にあまり偏りがなく、大きな体躯とジャブを活かして相手を釘付けにする堅実な戦い方が出来る。
ジャーメルの重心はかなり左に寄っており、メイウェザーのようにジャブを打ちながら自然とサークリングする。リング中央を陣取りにくい欠点があるものの、ここ数年における一発の剛速球ぶりは兄貴を超える勢い。
🥊亀田興毅
・タイプ:B2
・利き足:右
🥊亀田大毅
・タイプ:B2
・利き足:右
🥊亀田和毅
・タイプ:B2
・利き足:右
兄弟ボクサーといえば、亀田三兄弟。
それぞれファイトスタイルは異なるけど、タイプも利き足も多分全員同じ。
興毅さんの素早い左カウンター、大毅さんの左フック、和毅さんの左ジャブ。
どれも素晴らしい技術だよなー。
特に興毅さんと大毅さんの身体に顕著だけど、広背筋下部がかなり発達している。背を曲げたベタ足の構えにおいては特にあの部分に負担がかかるからだと思う。
みぞおちをたわませてエネルギーをつくるBタイプならではの特徴ってやつかな。
今回はB2利き足左の超人と兄弟ボクサーといった感じでテーマに沿ってまとめてみました。
その方が記事の内容、伝わりやすいよね?多分。
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