こんにちは、ミラノです。

今回はA1だと思う(思ってた)選手をピックアップしていきます。
A1タイプの方、ご意見ご感想お待ちしております。


🥊アーノルド・バルボサ・ジュニア
・タイプ:A1
・利き足:右
 もう31歳なんだね。ペドラサにも勝ったし、そろそろ世界挑戦の機会が与えられてほしい。
 親子鷹で磨き上げたボクシングは堅実そのもの。地味といえば地味だけど、この戦い方でトップ戦線に食らいついてきてる時点で相当すごい。
 スヴェン・オットケみたいなやりにくさがある。
 少なくともパラレルタイプではなくて、B2と考えるにはあまり肘を動かさないし、脚の動き方も独特。
 でもってあまり右脚で軸を作ってる感じがしない。右脚から肘にかけての軸が基本的な姿勢を作っていて、弊害として右足底が引き気味になる。でもそこは割り切って良い感じにボクシングを組み立ててるなぁ。
 うん、なんだかんだこういう選手は応援したくなる。


🥊ラクバ・シン
・タイプ:A1
・利き足:左

 畑山世代の人たちならめちゃくちゃ印象に残ってる選手だろうな。
 左足にずしっと体重を乗せた構えからコンパクトなジャブをコツコツと当て、強力な右ストレート、右アッパー、左フックを浴びせる。
 余談だけど、A1利き足左って60~70年代の日本の優秀な選手に多く見られる気がする。


🥊張正九
・タイプ:A1
・利き足:右
 今は完全に勢いを失っている韓国プロボクシング界。TBPの投資は再び光を灯すことが出来るのだろうか?
 それはそうと、韓国といえばA1というのが僕の印象。特に張正九は大橋秀行を二度退けた名ファイターとして記憶に残っている人も多いだろう。
 何といっても持ち味はコンビネーション。どんどん前に出ながら、あらゆる方向からパンチを浴びせてくる様はロマゴンに近しいものを感じるね。
 これも僕の感覚に過ぎない話だけど、B2ファイターは距離を潰してから自分で左右に動いてベクトルを調整するのに対し、A1ファイターはパンチで相手を動かすことでベクトルを調整する傾向にある。その点で、A1はB2よりコンビネーションを持続させる能力が伸びやすいのではないだろうか。


🥊尾川堅一
・タイプ:A1
・利き足:右
 この人はA1ではないかと言われた時は驚いたな。僕の見識の狭さを思い知らされた。
 でも帝拳のB1の人たちと比べてパンチがめちゃくちゃコンパクトで、でもB2にしては腋を締めた姿勢が目立つ。
 改めて、日本人は骨盤が直立ないし後傾気味なんだなと思った。


🥊ヒルベルト・ローマン
・タイプ:A1
・利き足:右

 80~90年代屈指のテクニシャンとして、これまた日本人キラーとして一部の年代の方々はよく覚えていらっしゃるだろう。
 伸びのあるジャブ、逃げ水のようなフットワーク、高速コンビネーション。
 メキシコといえばインファイターなイメージだけど、ローマンをはじめ多くのスーパーメキシカンを育てたナチョはアウトボクシングを教える方が好きだよな。


🥊スレマン・シソコ
・タイプ:A1
・利き足:左
 良い選手だけどたまに無防備にもらっちゃう人。でもリカバリーは早い方だと思う。カーン様のような絶望的な感じはないかな。
 利き足は左…じゃないかな。右脚を畳んで右を打つことが多いし。
 セネガル出身で拠点はフランス。DAZN興行にも顔を出せてるし、近いうちに世界挑戦できるといいね。


🥊スブリエル・マティアス
・タイプ:A1
・利き足:右?
 頑張っている本人には本当に申し訳ないのだけれど、今現役の選手で最も体に悪い試合をする選手だと思う。
 何といってもパンチの質が異常。はたくようなパンチで何故相手がぐらつく?
 でもカラクリとしては、A1のパンチはコンパクトで一見体重が乗ってるように見えないというのがあるんだろうな。
 フットワーク、ガード、ボディワークのいずれもあってないようなものだけど、図抜けたパンチの鋭さ、凄まじいスピードのコンビネーションは既に伝説として語り継がれてもいいレベルだろう。
 あと、利き足についてはちょっとよく分からなかった。右かなぁ?という程度。


🥊ペッチマニー・CPフレッシュマート
・タイプ:A1
・利き足:右
 タイといえばA1。やっぱり偏りがあるんだよな、どの国にも。絶対数としてA1が多いのか、単純にA1のためのボクシング指導が充実しているのかは分からないけど。
 この試合では終始迎撃に徹しているけど、他の試合映像見てると前に出てコンビネーションを決めることも多くて、めちゃくちゃ器用だと感じる。
 重岡優大がペッチマニーに挑むとの話を聞いた。難しい試合になるとは思うけど、ホームアドバンテージがあるからね。


🥊ワンヘン・メナヨーシン
・タイプ:A1
・利き足:右
 間違いなくレジェンド級の強さでありながら、あまり語られそうにないのが寂しい。
 ミニマム級でも比較的小柄な体格というハンデを抱えながら、優れたガード、ボディワーク、間隙を縫うようなパンチによってもうこれ以上緻密に出来ないほど完璧なボクシングを確立させていたと思う。
 露骨に休むとか、色気を出して攻め立てるといったものがほとんどない、まさに職人と呼ぶべきボクサーの一人。



昼飯食いたいので今日はこの辺で。出来れば10人揃えたかったんだけどね。
文章も長くなっちゃったし。