どうも、ミラノです。

 いきなりですが、「boksado」を開設したのにはちゃんと理由があります。

 一つは、僕の中で4スタンス理論の世界から見たボクシングを整理するためです。
 ボクサーはそれぞれのタイプの特徴を活かして戦います。同タイプであれば、共通点を見出して有効な攻撃パターンやディフェンスの仕方、更にはトレーニングの方法が分析できるはずです。

 そしてもう一つはもちろん、皆さんに知ってほしいからです。
 そこにはいろんな夢があると思います。憧れのあのボクサーと同タイプだった!とか、この選手を参考にしてもっと強くなりたい!といった感じで、4スタンス理論から見たボクシングの世界を知ることで、よりこの競技の(選手の)深みを追究するきっかけになれたら、これ以上に素晴らしいことはありません。

 この競技への一層の発展を願って、微力にも満たないものではありますが貢献したいと思い、当サイトの開設に至りました。

 私めがプロボクシング(特に男子)に偏りがちなため、リストに載っているのは今のところ男子プロボクサーばかりではございますが、今後とも「boksado」をよろしくお願い致します。
 よろしくお願いされたくないかもしれないけど←


 さて、本題です。

 皆さんは、フェリックス・トリニダードとアンヘル・アコスタのどちらの名前も知っていらっしゃるでしょう。
 かたや3階級制覇を成し遂げたプエルトリコの英雄、かたや田中恒成と激闘を繰り広げた超軽量級の猛パンチャーです。
 今回は彼ら二人のボクシングを比較して、4スタンス理論上彼らが同タイプであることを主張したいと思います。


🥊フェリックス・トリニダード🥊

 プロボクシングについてある程度調べていれば必ず知ることになるであろうプエルトリコのビッグネーム、フェリックス・トリニダード。
 彼はプエルトリコのボクシングの代表といっても過言ではない存在です。

 彼の伝家の宝刀左フックについては黒歴史があるのですが、ここでは取り上げないことにします。

 まずは映像を見てみましょう。 
 

 いやぁ、左フックのフォームが本当に美しいですね。この試合は接近戦が中心ですが、距離が開いているときの構えはB2ファイターの理想的な姿勢といっていいでしょう。以下がそのスクショです。
 スクリーンショット (173)
スクリーンショット (172)

 『4スタンス理論バイブル』によればB2タイプの基本的両肘位置は正面から見て「鎖骨の下」に来ますが、これはA2やB1といったパラレルタイプと比べてより脇が締まった構えになります。
 フェリックス・トリニダードの構えはいわゆる「ピーカブースタイル」を彷彿とさせますが、フロイド・パターソンやマイク・タイソンの構えはトリニダードよりも脇が開き気味なのです。




 一目瞭然ですね。


🥊アンヘル・アコスタ🥊

 お次はこの選手。田中恒成と大激闘を繰り広げたライトフライ級のハードヒッターですね。
 この選手も典型的なプエルトリカンといっていいでしょう。アップライトの姿勢から繰り出す左フックのコンビネーションはまさに'Tito'そのものです。



やはり彼も脇を締めた構えが印象的ですね。そしてアップライトの姿勢から繰り出す強力な連打は、後ろ脚が軸となるBタイプの特性をよく活かしたものといえます。
スクリーンショット (264)
スクリーンショット (265)
スクリーンショット (266)
スクリーンショット (267)
スクリーンショット (269)

 スクショ連射だと分かりにくいですが、背骨の右棘突起を軸に豪快な左フックを決めております(体の中心線ではなくやや右寄りの部分が軸となっている)。
 また、手首に注目するとやや「屈曲」していますね。エイドリアン・ブローナー(A2タイプ)のような「はたく」左フックではなく、クロスタイプは腕の内側を主動させるイメージで全身運動がとりやすくなるので、自然とフックもねじ込むような打法になるのです。これはトリニダードとの決定的な共通点となります。



 結論としては、これら2選手はB2タイプであるという点で共通している、ということになります。

 文章量に乏しい記事となってしまい申し訳ございません()

 どうしても間違いのないようにまとめようと思うと、こんな感じで特定の選手に限定せざるを得ないですね。