こんにちは、林ミラノです。


 ブログ更新頻度の圧倒的低さに自分でも引いていますが、思えば去年もこんな感じでした。アクセス数とかも全く気にしていない完全自己満ブログなので、きっと今後も超気まぐれに更新する程度に留まると思います。


 とはいえ、年の瀬くらいは何か書いておこうかと思いまして。


 今年はボクシング界に留まらず、世界が新型コロナウイルスによる抑圧を受けることとなりました。

 2月のビッグイベント、フューリーvsワイルダー再戦が挙行される前には、香港で予定していたトップランク興行が中止、アマチュアボクシング界においては武漢における五輪予選が中止になったのを皮切りに、3月ごろから本格的にイベントの中止が決定していきました。

 ぶっちゃけ4月から6月までは普段の自分の生活すらまともに思い出せないくらい虚無でしたが、無観客ながら少しずつボクシング興行は再開されます。それぞれの主催は興行再開のために尽力し、選手によっては度重なる延期にもめげずに見事な仕上がりで以って本番に臨むなど、皆さんの涙ぐましい努力をいっそう強く感じることとなりました。


 書いていたら思い出したのですが、そういえば4スタンス理論によって選手を分類したリストを公開するサイト「boksado」を6月あたりに開設したような気がします。未だに判別を誤ることがありますゆえ、まだまだだなと感じながらも、登録した選手の数を着実に増やすことができたのは、ひとつ大きな成果だと考えています。


 コロナ禍以外でも残念な出来事はいくつかありました。相も変わらず一部の選手が正当に評価されないことなどは、ドラマだの悲劇だのと言い換えてみないことには、腹が立って憤死してしまいかねない勢いです。

 この残酷な世界で、逆境に立たされるボクサーたちは何を思いながら再びリングに上がろうとするのか?金のため、名誉のため、自己満足のため…いろいろあるでしょう。

 湿っぽい話をすると寒がられるのですが、ここはひとつ林ミラノによる2020年12月末におけるボクシングへの気持ちを書き殴っておきたいと思います。



 僕が普段からあまり人と会話しないことも影響してそうですが、基本的に僕は根暗で、考え方は悲観的です。この世は最低で最悪というのが前提条件で、希望なんてのは全て幻想に過ぎないと思っています。夢は叶えるものではなく見るものだと思っています。

 どんなものにもいつか終わりが来るとはよく言われますが、それはゴールという美しい言い方に形容できない「終わり」です。ある日突然「終わる」んです。
 漫画業界でいうなら打ち切りエンドです。
 プロボクシングに言い換えれば、タイトルマッチに勝利することはゴールでもなんでもないんです。選手がそう決め込んだとしても、その選手の時間は、ひいては人生は、勝手に進んでいき、そしてある日突然「終わる」のです。
 前述の通り「希望なんてのは全て幻想に過ぎない」ですから、ゴールなんて大それた「希望」は猶更です。

 人が決め込んだゴールラインは、それが過ぎ去った瞬間には思い出へと変換されます。思い出というのは夢と大して変わりません。思い出も夢も見るものです。それらを比べ合うことには、話に花を咲かせる以上の意味も価値もありません。ただ、そういう夢や思い出が「ある」だけです。
 念のために断っておくと、夢や思い出を否定するつもりはありません。人は誰でも夢や思い出に浸るものですし、その時の心地良さは僕も大好きです。なんならそれらは時に生きる力を与えてくれます。


 王座から陥落したとて、プロボクサーを引退したとて、続くものは続きます。
 何かを追い求めるのです。ただひたすら、追い求めるのです。今年の僕の場合、「boksado」がまさにそれでした。4スタンス理論という、スポーツに山ほどある考え方のうちのたった一つに過ぎないものに徹底的に固執し、それによってもたらされた塵のような成果を一つずつ積み上げていきました。

 それ以外のことと比べて生産性があるのか?そんなことは考える必要もありません。すべてはボクシングに問うためです。


 先ほども申し上げたようにこの世は最低で最悪ですから、当然ボクシングにだってひどいことが起こります。ほんの数年の観戦歴でもいくつもの胸糞悪い出来事を目の当たりにしてきました。
 もし「boksado」がなければ今ほどの情熱もなかったかもしれません。それぐらい、いつ白けきってもおかしくないです。
 ある日突然僕とボクシングの繋がりに唐突なフィナーレが訪れるまで、或いは僕の人生に突然終止符が打たれるその時まで、好きになったこの競技に僕なりの問いかけをし続けるのです。
 この先に待っているものについて、何も期待していません。別に何も欲していません。ただひたすら、今は「boksado」を通して、ボクシングに問うことを諦めないつもりです。



 ごくありふれた、本当につまらない文章になってしまいました。
 せっかくなのでここでひとつ宣伝しておきます。

 ライアン・ガルシア君のYouTubeチャンネルをぜひ登録してください。下記に現時点で最新の動画を載せておきます。


 4Kですからね皆さん!4K画面ある方4Kでライアン君を拝みましょう!!!


 
 最後に、今年になってドハマりしたバンド「amazarashi」の楽曲から歌詞を抜粋し、来年も生き抜く栄えあるボクシングファン及び関係者に向けたエール、且つ当僻地ブログ管理者林ミラノの来年に向けた言葉として締めたいと思います。
 よいお年をお迎えください。


  …

  手を差し伸べてくれた人に ホントに感謝してるんだよ
  もう少し取って置くべきだろう 鞄一杯のありがとう
  やるべき事伝えるべき事 怠けりゃそこで途絶える航路
  他人ではなく 面目じゃなく 自分の為に今は歌いたい

  夢なんて無い 期待してない 無気力のまるで生きてる死体
  だけど確かに 抗う歌に わずかながら空の光は射し
  生きる力に 自ずと変わり 死に切れぬ僕の弁明と成り
  風に流離い 理解し難い と言われても他に道など無い
  …

  (amazarashi『風に流離い』より一部引用)