BOKSADO備忘録

管理人(白井ミラノ)によるメモ書き置き場。

2022年10月

ども。

また古いボクサーの話で申し訳ないのですが、今回はジェームス・トニーについての備忘録です。

B1かな~A2かな~で揺れに揺れてどうしようもないので、ここは一つ真面目に検証して区切りをつけたいところ。


<参考動画>



JamesToneyBasic

まずは基本的な姿勢から。
トニーの場合、A2の軸が形成されているように見えます(みぞおち背面、前足膝背面、前足底)。

右ストレートを観てみましょう。

JamesToneyRightHand

ここではB1の軸(首付け根背面、奥足股関節、奥足底)も当てはまっていますが、まあこういうこともたまにあるということで。

トニーの得意技、ショルダーロールからの右カウンターを観てみると…

JamesToneyCounterRightHand

A2はバッチリ、B1は股関節が軸から外れました。
ほぼ確定でA2かな?

ワンツーも観てみましょう。

JamesToneyOneTwo1

ところで、トニーは多分利き足が左です。全体的に奥足のかかとをくっつけてる時間が長いかな。

JamesToneyOneTwo2

跳ねながらワイドな左フック。両膝とも軸から外れていますが、空中姿勢なので問題なし。

JamesToneyOneTwo3

そして右ストレート。体幹を曲げるのではなく、伸ばす打ち方。
しっかりA2の軸も成立しています。


ついでに彼のディフェンスも観てみましょう。

JamesToneyDefense1

Aタイプの分かりやすいところは、基本的に重心が寄る方で軸を作る特性です。

JamesToneyDefense2

ここから頭を上げて、

JamesToneyDefense3

やっぱり右かかとはつけたままですね。

JamesToneyDefense4


そして左足に軸を移して再びダッキング。


検証してみて思ったのですが、「このタイプではない理由」というのを静止画で解説するのが難しいと改めて感じました。
ジェームス・トニー、研究しがいがあります。

利き足が前にあるとボディワークをふんだんに使う傾向があるのは気のせいかな…次はクラレッサ・シールズあたりを検証してみようか。

そんなところです。

こんにちは。相変わらず絶望的な更新頻度で申し訳なさを感じています。

フォロワーさんからマーロン・スターリング、マーク・ブリーランド、ロイド・ハニガンについて確認してほしいという連絡がありまして。
彼ら三人はいずれもB1という予想でしたが僕の目から見ても多分合ってるということで、データベースに追加させていただいたわけですが。

曰く、マーロン・スターリングは他二人と比べて異質なものを感じるとか。
あらま、じゃあ本格的に観ていこうじゃない、ということで改めて検証した結果。

スターリングはA2でした…
そして観ていて似たような動きをしていたなぁと思い浮かんだのが、アズマー・ネルソン

ということで、下記備忘録になります。いや上も備忘録か。

(参考動画)
◆マーロン・スターリングvsロイド・ハニガン


◆アズマー・ネルソンvsジェフ・フェネック第2戦


まずはスターリングから。

右側の緑線は首付け根背面から奥足底までのB1を想定した線、左側はみぞおち背面から前足底までのA2を想定した線になります。
B1の線は途中で経由するべき右股関節が逸脱しているので、B1には高確率で該当しないと思われます。
逆にA2の線はドンピシャです。
starlingbasic

starlinglefthook

手書きの汚らしい矢印が入っていて申し訳ないです(元々は別のネタで使うつもりでした…)。
左フックを放つ時の様子ですが、Aタイプはほぼ例外なく打つ腕とは反対側の足で軸を形成します。
なので右足底、右膝背面、みぞおち背面を結んでみたわけですが、ばっちり線分が成立しました。


starlingrighthand

ストレートも問題なさそうです。ここでもB1を想定した軸を引いてみましたが、結局右股関節は線分上に乗りませんでした。


では、ネルソンを観ていきましょう。


nelsonbasic

せっかくなので同じようにB1とA2を想定した線分を引いてみました。やっぱり右股関節が乗らないですね。


nelsonlefthook
nelsonrighthand

左フック、右ストレートも同様でした。

nelsonrighthand2

右ストレートを別角度から。結果は変わらず。


まあ、静止画だけ観ていても分かりにくいとは思うので、同時視聴できる環境の方はぜひ上記の動画を見比べてみてください。結構似てると感じるはずです。

これは余談ですが、AタイプとBタイプでは下の画像のように全身での弧の描き方に違いが表れる印象があります。

b-acompare

Bタイプ(左側、ロイド・ハニガン)は奥足から首元にかけて、Aタイプは前足から首元にかけて、という感じで。
うまく言語化できません、はい。与太話と思って忘れてください。

こういう感じの記事を量産すればいいのかな?
相変わらずこのブログの方向性が定まりません笑

それでは~

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