BOKSADO備忘録

管理人(白井ミラノ)によるメモ書き置き場。

2023年11月

国技ムエタイの影響か、何かとA1タイプが多い印象を受けるタイ王国の名選手。

その中でもA2タイプとして君臨するのが、ウィラポンのようだ。

IMG_0607

IMG_0608


IMG_0609

アッパーを打つ時とか特にわかりやすいのだが、パラレルタイプは体幹のねじれが発生しにくいので、激しく動く中でも姿勢が固まっていることが多い。

比較にワンヘンを見てみよう。

IMG_0610


IMG_0611


IMG_0612

利き足の違いなども影響しているかもしれないが、なるほどワンヘンは体幹前面を主動面とするために、よりタイトな姿勢づくりとなっているようだ。
背中側へのゆとりはないものの、クラウチングの傾向が強く、よりファイター気質なボクシングが形成される理由といえるだろう。

 
ちょっと文章少なめで申し訳ない。
ウィラポンのアッパーと比較するための資料を探していたのだが、ワンヘン全然左アッパー打たないんですわ。外側からやや打ち下ろす形でのボディフックが多かった。 

B1の方から、「アルツール・アブラハムはB1と考えるにはありえない姿勢をとる」というご指摘を受けてから、ずっと気になっている。

A1タイプにはどんなボクサーがいるのだろうか?

 IMG_0599

IMG_0600

いるではないか、リトアニアに。

B2だと思っていたが、一発効かせた後のラッシュの掛け方は特徴的だ。
首元の手前あたりで棍棒を振り回す感じで、B2の筆者的が真似するとだいぶ窮屈になる。

そういえば、アブラハムもこんなふうに猛烈な左右の連打をかけていたなと思い立つ。

 IMG_0603

IMG_0604

ふーん、なるほどなぁ。

上体が直立していればBタイプ、なんて安直な分析はできないものだな。
IMG_0605

一応ハイガード時もチェック。
アブラハムは多分利き足右。それでこの姿勢から体が外へ流れないのだから、やっぱり4スタンス理論的軸は前足に来ていると考えるのが良いのかも。


というわけで、アブラハムはやっぱA1かもしれないです。
 

うーん…

ずーっとB2だと思って参考にしてたのになぁ。
でも研究すればするほどB2ができるパフォーマンスとの乖離が目立つようになる。

 IMG_0596

B2タイプによるストレートでは、奥足から首付け根にかけてこれほど前のめりになることはない。

オルティスはサークリングを使えるファイターである。
また、オルティスの上半身の使い方は特徴的で、それを僕はクロスタイプのねじれと誤認していた。
これらは、おそらく利き足と利き目が 異なることによって引き起こされる。

 僕の見立てでは利き目右、利き足左だと思うのだが、どうだろうか。

 IMG_0597

Aタイプが低い姿勢を取れるのは、両膝とみぞおちの3点でバランスを保つからである。

 それに加えてオルティスは、両肘を前に押し出し、左足を挟み込むように構える。
これを僕は今の所利き足前の選手による構えの特徴だと考えている。…合ってるかなぁ。 

このページのトップヘ