こんにちは、ミラノです。

 すごくいいボクサーなのに、あと一歩世界を獲るには足りないものがある選手、たまにいますよね。

 タフネス、メンタル、技術、いろんな要因があります。

 今回紹介する選手、ヨルデニス・ウガスは、積極性の不足から肝心なところで黒星を喫しているファイターです。

 

 ウェルター級では大柄な選手で、よく発達した背中の筋肉からも見てとれるように、フィジカルも充実しています。

 イスマエル・サラストレーナーが教えているだけあって、構えは井岡さんとよく似ています。
 しっかり腰を落とし、ベタ足で前傾姿勢をとる。

 振り子のようなボディショットは先制攻撃、迎撃のどちらでも有効で、ウィービングや顔面へのフック、アッパーも織り交ぜるなどして多彩な応用を利かせています。

 ただ、つまらん!

 
ポーターとの駆け引きでは彼のハイスペックぶりを存分に発揮したと思いますが、それでも待つ時間が長すぎる。



 とにかく大事に戦う選手なんですねえ。

 一発がある選手でもないですが、相手を押し切れるパワーがあるだけに、どこかもったいないと感じてしまう次第です。

 一時的なスイッチを駆使してもっと多角的に攻めたらよいと思うのですが、サラストレーナーのポリシーに反するのもまた然り…。

 超人中の超人が勢揃いしているウェルター級において、今後もダークホースの立ち位置をキープできるファイターです。

 ただ、次に世界挑戦できる日はいつになるやら…。