どうも、ミラノです。

 更新頻度の低さを反省してさっそく記事を書こうとしています。ただいま10月2日、12時16分です。
 果たしていつ投稿されるでしょうか?


 冗談はさておき、今回は要望をいくつか受けていたA2タイプについていろいろ考察していきます。

 あ、オーソドックスに絞っていきますね。



🥊エマヌエル・ナバレッテ🥊


 まずは皆さんお馴染みこの選手。
 身長・リーチ共にスーパーバンタム級ではオーバースペック気味で、僕の愛するドッベイを二度ズタボロにしてくれやがった好ファイターです。

 上の試合映像をフットワークを中心に観てほしいのですが、どんな特徴があると思いますか?

 基本的に直線的なんですよね。正面から踏み込む、踏み込まれたら防御姿勢に切り替えて真っ直ぐ下がる。

 これは多くのA2ボクサーに顕著にみられる特徴だと思います。それでいてパンチが伸びてくるので相手はなかなか避けられない。
 体幹が伸びきるタイミングて最もパワーを発揮するのがAタイプの特徴です。これをふんだんに活かすことで、ナバレッテは大げさなワンツーやロングフックにも関わらず的確にヒットさせ、みるみるうちに相手はボロボロになっていくのです。

🥊ファン・ディアス🥊


 映像は負けた試合ですが、A2の特徴がよく現れているので紹介してみます。

 真っ直ぐ下がって距離を取ろうとするマルケスの顎を前進しながらの左フックで揺らし、そこからさらに正面切っての連打を繰り広げる。これはB2タイプであるマルケスが真似するのは難しい攻撃です。B2であれば左フックの時点で身体全体が左に逸れるので、やや弧を描くように前へ出ることになります。

 また、これはパラレルタイプ全体(A2/B1)に言えることですが、同じ角度での左フックのダブルはクロスタイプの選手よりも向いていると思います。


🥊テオフィモ・ロペス🥊


 やんちゃなライト級トップコンテンダー、テオもA2の特徴がハッキリと現れているボクサーです。

 A2のボクサーは高速左フックを得意技とする選手が結構いますが、テオもその一人です。そして一発一発をスイングしながらどんどん前に出てくるボクシングは迫力満点。

 皆さん、前進してくるA2のボクサーを相手に真っ直ぐ下がってはいけませんよ。しっかりガードを上げてクラウチングスタイルで迎撃しましょうw


🥊セルゲイ・コバレフ🥊



 全盛期のコバレフの直線番長ぶりはボクシング史を通して最強だと思います。
 ノーモーションで右ストレートが飛んでくるかと思いきや、更にそこから左ストレートが伸びてくる。ひとたびロープ際或いはコーナーに追い詰められると相手はなかなか逃げられません。

 余談ですが、個人的にA2とB2は見分けづらいと感じております。結構コンビネーションの繰り出し方が似ているんですよね。
 迷ったときはポジションの取り方やフットワークに注目してみるのが一番です。前後左右関係なく、やっぱりA2は直線上を動くことが多いです。


🥊井上尚弥🥊


 お待たせしました、お次は言わずと知れた怪物ですw

 均整の取れた美しい肉体、(日本人的には)端正なルックス、圧倒的スピード、軽やかなディフェンス、理不尽なパンチ力。彼自身そこまでアピールの激しい性格ではないですが、ナオヤ・イノウエは誰よりも活き活きとボクシングしてくれますよね。

 あの爽快感はA2タイプだからこそ出せる魅力だと思います。目の前の相手としっかり対峙し、正面から相手を迎え撃つ。

 かっこいいですよね。主人公って感じがしますよね。

 表題に「直線番長たちと主人公キャラ」とありますが、その主人公キャラというのはナオヤ・イノウエのことです。

 彼もなんだかんだ下がる時は真っ直ぐバックステップ、ある程度距離に余裕ができたところで左右に動いて相手のターンを強制終了させますね。A2らしいフットワークだと思います。


🥊ノニト・ドネア🥊


 最後はフィリピンの閃光!!

 伝説級の左フックと並外れた身体能力で5階級制覇を果たしたトンデモなボクサーですが、あの「大体どんなスポーツもこなせそうな身のこなし」というのはA2の特性をフルに活かしているからこそできることです。

 何となく前進しながらのフルスイングがテオと似ていますね。
 重心があまり奥足に寄っていないのでバックステップが効きづらい構えですが、それだけ攻撃力に自信があるとも言えます。



 こんなところでしょうか。

 今回はA2オーソドックスに絞って紹介しました。