BOKSADO備忘録

管理人(白井ミラノ)によるメモ書き置き場。

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どうも、ミラノです。

明日はカネロvsライダーですが、僕はお仕事につきリアタイは厳しい見込み。
しょうがないので、アンダーカードに出てくる注目選手とかを適当にピックアップしてみます。


🥊ベク・ヌルマガンベット(カザフスタン)

B2利き足右のサウスポーは、カザフの選手にとても多いタイプ。頭よく動くし、パンチはシャープだし。GGGの蒔いた種が、続々と育っていってるよな。特に右ジャブ、右フックは魔法のようなホーミングで、GGGっぽさを随所に感じる。
階級はスーパーミドル級。今最もホットな階級の一つなわけですが、ぼちぼちこの選手はトップ戦線に来るでしょう。


🥊アビルカーン・アマンクル(カザフスタン)

こちらもカザフの人。そしてB2利き足右のスイッチヒッター。
階級はミドル級。この辺りではアリムハヌリがキャリア面でリードしてるけど、正直大した差はないんじゃないかな。
ちなみにアマンクルは東京五輪銅メダリスト。この選手もまた間違いない。
カザフのボクサーってウズベクと比べて堅実だよね。ウズベクは派手に振り回す人が多い。


🥊リカルズ・ボロトニクス(ラトビア)

 ラトビアといえばブリエディス、というのが界隈での共通認識かも。でもボロトニクスもなかなかいい選手よ。
 映像はブアッツィに挑んだ試合。負けはしたけど攻撃面では油断ならない質の高さを見せつけた。
 多分B1利き足右。ファイタースタイルだけど下がりながらの左右カウンターが素早い。


🥊オレクサンドル・グヴォズディク(ウクライナ)

 グヴォジク、グボジーク?いろいろ読み方ありすぎて分からん。  
 B2利き足右の人で、体幹はほとんど常に左股関節に寄っている。
 ジャブに特別火力は無くて、基本的には右がメイン火力。ので、リターンが上手いボロトニクスには結構苦労させられる気がする。
 そもそもベテルビエフ戦から4年が経過して、齢も36。さび付き具合が気になる。


🥊ロナル・バティスタ(パナマ)

 レイ・マルティネスの対戦相手がこちら。映像は去年のもの。
 多分A1利き足左。んー、King(Rey)というよりTyrantなマルティネスのスイングにどこかで捕まってしまう予感は結構する。右ガードはしっかりしてるので、あとは左フックをもらわないよう細心の注意を図るのみ。
 基本的にはアウトボクシングで、A1特有の低いダッキング動作を多用してよける。上下の打ち分けもよく出来てるし、そつがない選手といった印象よね。


🥊ジョン・ライダー(イギリス)

 ごっつい体つきが目に付くアノ人。B2利き足右。なんか今回このタイプ多いね。
 カネロ並みに小柄な選手ゆえ、やはり見せ場はインサイド。でもゼロ距離だと手が出なくなるタチで(利き足が前に出てる人はこの傾向が強い)、頭を突き合わせる場面でのカネロの押し引きの上手さには置いてかれるかもなぁ。
 まあでも、手数で負けない事だね。


こんなところかな。
カネロもレイ・マルティネスもピックアップしない、超絶天邪鬼な記事の出来上がりです。
どうせマニアしか読まないし、別にいいよな。

どうも、ミラノです。

今回はアメリカンを中心に見ていこうかな。
なんといってもボクシングの中心地、傾向はあれどいろんな選手が出てきます。

🥊リチー・ケイツ
・タイプ:B1
・利き足:右
 しょっぱなから初耳かもしれないですが、先日亡くなられたということで供養の気持ちも込めて。
 1970年代、WBAライトヘビー級タイトルを保持していたビクトル・ガリンデス(アルゼンチン)に二度挑んだ。ガリンデスは同タイトルを10連続防衛している。
 B1ファイターはB2と比べて、距離が詰まった状態でも正面からパンチを打ち続ける。また、左ボディはやや内側をえぐるように命中する。


🥊レジス・プログレイス
・タイプ:B2
・利き足:左

 最近、気づいたことがある。アメリカにはB2利き足左のサウスポーで優れた選手が多い。
 今までそういう選手はA2かB1だと思ってたんだけど、どうもそうではない。
 ガードを割る正面からのワンツー、外旋回の左右ボディと伸びのある右フック、そして反時計回りのゆったりとしたサークリングで絶妙な距離を保ち続ける。
 パッキャオみたいに脚を使いまくるのではなく、ダッキングやショルダーロールによる見切りディフェンスを駆使し、不用意なカウンターの被弾を避ける。
 こういうアメリカンボクシングのあり方に適したタイプとして、B2利き足左が挙げられるのかもしれない。


🥊ヘンリー・アームストロング
・タイプ:B2
・利き足:右
 超古いけど伝説の選手ということで紹介せずにはいられない。
 世界王座同時三階級制覇(当時の階級は8階級のみ)って、どうやったらそんなことになるん?
 典型的なスポーツ心臓だったそうで、そりゃこんなブルファイターになりますわな。
 最近ではガードを高く掲げたまま、腰を落としてダッキングするのをたまに見かける。当時のダッキングは首付け根-足底の線分上に両拳を添えながら、腰を引くように上体を倒してたわけだけど、この技術は未だに使われてる。


🥊マイケル・スピンクス
・タイプ:A1
・利き足:右
 スピンクス・ジンクスと呼ばれた右ストレートの火力、伸びは特別。
 似たようなボクシングをする選手にエリック・モラレスが挙げられるけど、彼と比べてバランス感覚ではやや遅れをとるものの、左フックのリターンが素早い。大きな軌道にならざるをえないB2に対して、A1のそれは本当にコンパクト。右を引き立てるための左がある。


🥊レオン・スピンクス
・タイプ:A1
・利き足:右
 やっぱり兄弟ってタイプが同じになりやすいんだろうな…つくづくマイケルと動きがよく似てるなって思う。


🥊コーリー・スピンクス
・タイプ:B2
・利き足:左
 じゃあ甥っ子のコーリー・スピンクスは?B2です、ハイ。
 サウスポーだしタイプも違うしで、近縁でもこうなるんだなぁ。


🥊ザブ・ジュダー
・タイプ:A2
・利き足:左
 
 ジュダーといえばその速さ。
 こんな真っ直ぐに踏み込んで伸びのあるワンツーが打てるのは、A2のなせる技とみえる。
 少なくともB2ならもう一癖ある動きになってしまう。
 あと、この人あんま反時計回りのサークリング使わないよね。詰められるだけ詰めたいって感じ。


🥊ケリー・パブリク
・タイプ:B2
・利き足:右
 ゴーストと恐れられたパブリク、その強みはぬるっと出てくる強打。
 あまり広背筋が発達していないけど、軸づくりの上手さで威力を補強してる。
 なんかこの選手もモラレスっぽい気がしてならないけど、モラレスもまたテリブレ(恐怖)の愛称がついてる。同系統といっていいよね、これ。


🥊ロイ・ジョーンズ・ジュニア
・タイプ:A2
・利き足:右
 オールタイム・パウンドフォーパウンドで確実に名前が上がる彼はA2、利き足左。
 手数がやや少ない傾向にあるのは待ちのスタイルゆえ。利き足が前にあるのでプレスがそもそも強くない。
 その代わりに圧倒的なスピード、A2ならではの全方位から正面を切り裂く多彩なブローで失点すら許さないボクシングを築き上げた。

🥊シュガー・レイ・ロビンソン
・タイプ:B1?
・利き足:右


 少なくとも、B2ではないんじゃないかな…という程度。今の見解は。
 あとコンビネーションとか特に顕著なんだけど、腕の外回転がほぼ起きてない気がする。
 いや、それにしても未だ色褪せることない美しさがある。当時は薄くてちっちゃなグローブでやってた分、ちょっとグロテスクにすら感じてしまうけど。


うん、まずはこんなところかな。
やっぱりアメリカのボクシングは楽しい。選手も資料も豊富ってのは大きいだろうけど。

どうも、山籠もりと海の家で修行を積み疲弊しきっているミラノです。

今回は中南米の選手を中心に何人かピックアップします。


🥊エデル・ジョフレ
・タイプ:A1
・利き足:右
 「黄金のバンタム」と名高いジョフレは、恐らく南米ボクシングの基礎を作り上げた選手と思う。
 彼のコンビネーションの破壊力は永遠の輝きを放つといっても過言ではない。いまだに通用するボクシングの一つ。


🥊アセリノ・フレイタス
・タイプ:A1
・利き足:右

 長いリーチを活かした左右の強打が最大の持ち味。
 フットワークやディフェンスに関してはまあ、その…なところはあるんだけど、ここまで攻撃に振りきってしっかり結果を残せたのだから、尖っていることも悪くないよね。


🥊ヒルベルト・セラーノ
・タイプ:B2
・利き足:左
 基本的に上体が起きていて、左アッパーカットを多用するこのボクシング、リカルド・ロペスとよく似ている。
 漏斗胸って肺活量が低下するといわれてるけど、だったらアウトボクシングすればいいじゃない。
 その人の持ち味を活かす事が大事なんだね。


🥊レオ・ガメス
・タイプ:A1
・利き足:右
 ガメスはA1だろうね。小さな体格を生かしつつ、異様に伸びる腕を武器に何度も日本人選手の挑戦をはねのけた。
 それにしても、ガメスが台頭する頃には日本のボクシングもずいぶん様変わりした。


🥊ホルヘ・リナレス
・タイプ:B2
・利き足:右
 B1だと思ってた。これB2じゃないかな?
 ベネズエラの良い選手は結構B2多いのかも。
 B2利き足右、圧倒的なハンドスピード、打たれ脆さ…ってそれライアン君やないかい!
 キャラが被るからレイノソは対戦を嫌がったのかな。


🥊ニコリノ・ローチェ
・タイプ:A1
・利き足:左
 キング・オブ・ディフェンスと讃えて然るべき存在。
 でもパンチのキレも結構良いよね。防御が上手いだけの人ではない。
 ダッキングする時の肘の位置に注目しよう。


🥊カルロス・モンソン
・タイプ:B2
・利き足:右
 華麗な見切りディフェンス、長いジャブ、ワンツーを武器に活躍し、今でもミドル級最強候補に挙げられるカルロス・モンソン。
 アルゼンチーナといえばディフェンスだが、その中でもモンソンのそれはスウェーバック主体。ガタイがいいからね。


🥊フェルナンド・マルティネス
・タイプ:A1
・利き足:右

 難攻不落と思われていたアンカハスをあっけなく下したあの人。
 一見B2なんだけど、アルゼンチーナらしくA1タイプのファイター。
 ミドルレンジ以内でドンドン攻めてくる選手だけど、防御もよくできてる。
 特に腰を素早く折りたたむダッキングはA1タイプの特徴をふんだんに活かしていると思う。
 余談だけど、世間一般でイメージされるダッキング動作ってAタイプの方がスムーズにできて、Bタイプになると膝を折って体幹をそのまま落とした方が素早いダッキングになると思う。股関節をピンニングしなきゃいけない分、上半身の動きにやや不自由があるよなぁ。
 アンカハスは迎撃で対抗するべきだったし、それが出来るだけのフットワークに欠けた。


🥊ロベルト・デュラン
・タイプ:B1
・利き足:右
 B1利き足右最強の一角。究極の攻防兼備を実現した選手の一人だと思う。
 ヘッドムーブ、パリング、素早いジャブ、クリンチワーク、左ボディ、ボディのコンビネーション、ワンツー、右アッパー、緩急のついた流れ。
 同じタイプの人、まずはこの人を真似るところからはじめよう。


🥊エウセビオ・ペドロサ
・タイプ:A1
・利き足:右
 パナマといえばこの人も紹介しておきたい。股を拡げながらの深いウィービング、柔らかなスウェーは見てて惚れ惚れする。
 左足に体重を置いてる分どっしりした構えではないのだけど、長身を活かしたジャブでイニシアチブを握り続けるボクシング。サモラに負けた頃とかはまだフットワークが大雑把だったんだけど、世界王座の防衛ロードに入ったころにはプレッシャーを使いこなせるようになった。


修行明けでだいぶ文章が雑な気がします。すみません。
次はどこを特集しようかな…或いは階級でまとめてみる?

どうも、ミラノです。

筆が、止まんねえ!
というのも、3月になったらクソ忙しくなって手をつける暇がなくなるからです。
やれるだけやっておきたいのです。


🥊栗原慶太
・タイプ:B2
・利き足:右
🥊千葉開
・タイプ:B2
・利き足:左
 目につくのはやはり千葉の戦略、そして戦術。栗原の尖ったボクシングを悉く逆手に取っている。
 栗原の攻撃は非常に強力だが、正面に立つ傾向が強いためある程度軌道を予測できたものと思われる。パリングとヘッドスリップがよく機能していた。
 また、肩ではなく股関節で打つ分ガードが低い傾向にあることから、潜り込んだ状態からの左右フックはてきめんに脳を揺らす。
 千葉のパンチは利き足が前にあるがゆえに栗原よりコンパクトで、距離が詰まってスペースが足りない栗原をみるみるうちに消耗させていった。
 ここまでお見事な攻略をされると、正直再戦も千葉有利かな…と思ってしまう。
 ただ栗原も課題と的確に向き合い、左右の動きを改善してくる可能性は大いにある。
 なんにせよ、再戦とはいえ非常に楽しみなカードだ。


🥊マーク・マグサヨ
・タイプ:A2
・利き足:右
 重戦車フィゲロアにとって最初の本格的なフェザー級ファイターになるであろうマグサヨ。
 ピノイらしく豪快。ただ同じA2でトップ戦線を戦う選手たちと比べると、ボディブローを露骨に嫌がるとかディフェンスの歯切れが悪いとか、いろいろ思うところがある人も少なくない気がする。
 僕はわりと明確にフィゲロア有利だと思うんだけど、どう?


🥊ティム・チュー
・タイプ:B1
・利き足:右
 二世ボクサーは大体似たようなボクシングになる傾向があるけど、それにしてもこんなに似てる親子もいないなと思わされる。
 正面に立ちっぱなしな分右ストレートを喰いやすいところまで同じだけどね…。
 トニー・ハリソンはイン/アウトどちらも出来る選手だし、右カウンターも上手い。さしずめコスタヤ・チューvsディオスベリス・ウルタドのような激しい試合になるのではなかろうか。


🥊桑原拓
・タイプ:B2
・利き足:左
 圧倒的無双をしているナオヤに対して、伸び悩みを強いられている桑原。
 もしやあなた、B2利き足左なのでは?
 すんごいA2っぽい動きをしてるけど、よくよく見るとBタイプらしく両膝を積極的に動かし、普段の構えでは肘が体幹から離れるシーンが目立つ。
 ユーリ戦では終始右ストレートに苦しんだが、上記のマグラモとの試合でも課題は払しょくしきれていないように思う。その原因について…
 例えばB2利き足右の場合、右肩-左股関節間で体幹を圧縮させる動作を積極的に行う。これは左ジャブを放つ時、右ストレートを放つ時などに特に顕著に表れる。
 これに対して、B2利き足左の体幹圧縮は主に左肩-右股関節で行われる。この影響で普段の構えにおいて右肩が持ち上がりやすく、体が開いてしまうという問題を必然的に抱える。
 B2利き足左の代表例であるGGGは、右ストレートがほとんどショートパンチであり、代わりに頭部を大きく動かす右オーバーハンドを多用する。これも右ストレートを放つ際に顎ががら空きになるという問題に対処するため、意図的に右ストレートの大振りを避けているものと思われる。
 桑原のコンビネーションは美しい。ただ、現状は抑止以上のものとして機能することがあまりないように感じる。その原因はある種の断続的なボクシングの流れにあり、その流れは右脚が外側に逃げるプレスの弱い構えと、その割に直線的な攻撃が多いというチグハグな状況が生み出している。
 厳しい事をいろいろ書いてしまったけど、それだけ気になっちゃう選手だからね。


🥊麻生興一
・タイプ:A1
・利き足:右?
 利き足についてはよく分からない。ごめん。
 ハイガードでひたすら前に出続ける、少しでも空いてる隙間からパンチを叩き込む。シンプルだけど、A1ファイターとしてはよくできた戦い方だと思う。
 近藤選手には左フックからの右打ち下ろしにやられてしまったけど、あれこそがB2の真骨頂であると思う。左右に動いてのコンビネーション。
 A1側の対策としては、とにかくガードを下げない事。そして体を押し付け過ぎず、わずかに距離を保ちながらパリング、ヘッドムーブを駆使する事。これぐらいかな…。


🥊堤聖也
・タイプ:B2
・利き足:左

 よい選手だと思う。器用だよね。
 サウスポーでも戦える変わった選手だけど、それだけ自分の身体の使い方分かってるってことだからね。みんな参考にしよう。


🥊南出仁
・タイプ:B2
・利き足:右
 バレロみたいな攻撃力だけど、バレロではない。
 利き足が前にあるからもっとサークリングを使ってもいいんじゃないかな…と思ってみたり。
 あと左ガードね。
 全身運動がよく出来てるだけに、もったいないと感じてる。



 あの、自分飯食ってきていいすか?
 流石に腹減ってきたんで。

こんにちは、ミラノです。

今回はA1だと思う(思ってた)選手をピックアップしていきます。
A1タイプの方、ご意見ご感想お待ちしております。


🥊アーノルド・バルボサ・ジュニア
・タイプ:A1
・利き足:右
 もう31歳なんだね。ペドラサにも勝ったし、そろそろ世界挑戦の機会が与えられてほしい。
 親子鷹で磨き上げたボクシングは堅実そのもの。地味といえば地味だけど、この戦い方でトップ戦線に食らいついてきてる時点で相当すごい。
 スヴェン・オットケみたいなやりにくさがある。
 少なくともパラレルタイプではなくて、B2と考えるにはあまり肘を動かさないし、脚の動き方も独特。
 でもってあまり右脚で軸を作ってる感じがしない。右脚から肘にかけての軸が基本的な姿勢を作っていて、弊害として右足底が引き気味になる。でもそこは割り切って良い感じにボクシングを組み立ててるなぁ。
 うん、なんだかんだこういう選手は応援したくなる。


🥊ラクバ・シン
・タイプ:A1
・利き足:左

 畑山世代の人たちならめちゃくちゃ印象に残ってる選手だろうな。
 左足にずしっと体重を乗せた構えからコンパクトなジャブをコツコツと当て、強力な右ストレート、右アッパー、左フックを浴びせる。
 余談だけど、A1利き足左って60~70年代の日本の優秀な選手に多く見られる気がする。


🥊張正九
・タイプ:A1
・利き足:右
 今は完全に勢いを失っている韓国プロボクシング界。TBPの投資は再び光を灯すことが出来るのだろうか?
 それはそうと、韓国といえばA1というのが僕の印象。特に張正九は大橋秀行を二度退けた名ファイターとして記憶に残っている人も多いだろう。
 何といっても持ち味はコンビネーション。どんどん前に出ながら、あらゆる方向からパンチを浴びせてくる様はロマゴンに近しいものを感じるね。
 これも僕の感覚に過ぎない話だけど、B2ファイターは距離を潰してから自分で左右に動いてベクトルを調整するのに対し、A1ファイターはパンチで相手を動かすことでベクトルを調整する傾向にある。その点で、A1はB2よりコンビネーションを持続させる能力が伸びやすいのではないだろうか。


🥊尾川堅一
・タイプ:A1
・利き足:右
 この人はA1ではないかと言われた時は驚いたな。僕の見識の狭さを思い知らされた。
 でも帝拳のB1の人たちと比べてパンチがめちゃくちゃコンパクトで、でもB2にしては腋を締めた姿勢が目立つ。
 改めて、日本人は骨盤が直立ないし後傾気味なんだなと思った。


🥊ヒルベルト・ローマン
・タイプ:A1
・利き足:右

 80~90年代屈指のテクニシャンとして、これまた日本人キラーとして一部の年代の方々はよく覚えていらっしゃるだろう。
 伸びのあるジャブ、逃げ水のようなフットワーク、高速コンビネーション。
 メキシコといえばインファイターなイメージだけど、ローマンをはじめ多くのスーパーメキシカンを育てたナチョはアウトボクシングを教える方が好きだよな。


🥊スレマン・シソコ
・タイプ:A1
・利き足:左
 良い選手だけどたまに無防備にもらっちゃう人。でもリカバリーは早い方だと思う。カーン様のような絶望的な感じはないかな。
 利き足は左…じゃないかな。右脚を畳んで右を打つことが多いし。
 セネガル出身で拠点はフランス。DAZN興行にも顔を出せてるし、近いうちに世界挑戦できるといいね。


🥊スブリエル・マティアス
・タイプ:A1
・利き足:右?
 頑張っている本人には本当に申し訳ないのだけれど、今現役の選手で最も体に悪い試合をする選手だと思う。
 何といってもパンチの質が異常。はたくようなパンチで何故相手がぐらつく?
 でもカラクリとしては、A1のパンチはコンパクトで一見体重が乗ってるように見えないというのがあるんだろうな。
 フットワーク、ガード、ボディワークのいずれもあってないようなものだけど、図抜けたパンチの鋭さ、凄まじいスピードのコンビネーションは既に伝説として語り継がれてもいいレベルだろう。
 あと、利き足についてはちょっとよく分からなかった。右かなぁ?という程度。


🥊ペッチマニー・CPフレッシュマート
・タイプ:A1
・利き足:右
 タイといえばA1。やっぱり偏りがあるんだよな、どの国にも。絶対数としてA1が多いのか、単純にA1のためのボクシング指導が充実しているのかは分からないけど。
 この試合では終始迎撃に徹しているけど、他の試合映像見てると前に出てコンビネーションを決めることも多くて、めちゃくちゃ器用だと感じる。
 重岡優大がペッチマニーに挑むとの話を聞いた。難しい試合になるとは思うけど、ホームアドバンテージがあるからね。


🥊ワンヘン・メナヨーシン
・タイプ:A1
・利き足:右
 間違いなくレジェンド級の強さでありながら、あまり語られそうにないのが寂しい。
 ミニマム級でも比較的小柄な体格というハンデを抱えながら、優れたガード、ボディワーク、間隙を縫うようなパンチによってもうこれ以上緻密に出来ないほど完璧なボクシングを確立させていたと思う。
 露骨に休むとか、色気を出して攻め立てるといったものがほとんどない、まさに職人と呼ぶべきボクサーの一人。



昼飯食いたいので今日はこの辺で。出来れば10人揃えたかったんだけどね。
文章も長くなっちゃったし。

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